塩をまけば、いいってもんじゃない!
霊能者の寝言
一般的に世間の方々は『ケガレを祓う時』や『お清めをする時』にお塩を撒く事があります。
確かに、お塩には【不浄なもの】を清める効果がありますが、
何でもかんでも塩を撒けばいいというものではありません。
トイレやお風呂などの水回りの【お祓いの為】にいきなりお塩を撒く人がいますが、これはとんでもない間違いです。
なぜなら、トイレやお風呂などには、その場所を守って下さる神様や仏様がおられるからです。
その神様や仏様がいる場所にいきなりお塩を撒くという事は、とても失礼な行為なのです。
もし、お塩を撒く必要がある場合には、神様・仏様に今まで守って頂いていたお礼を述べて、
一度その場所を離れていただいた後にすべきです。
本来【ケガレ】とは『気が枯れる』事をいい、『汚いもの』や『不浄なもの』を言うのではありませんから、
【ケガレ】に対してお塩を撒くのは不適切な行為なのです。
また、お葬式の後に【お清め】として、お塩をふりかけますが、これもまた変な話です。
なぜなら、人が死んだからといって急に『不浄なもの』になるわけがないからです。
それでは本当にお塩を撒く必要がある場合とは、どんな場合でしょうか?
それは【不浄になっている土地(例えば、そこに邪気が溜まっている場所)】や、
【人を不幸に陥れるような邪悪な浮かばれない悪霊がいる場合】に、その場所を【禊】させなければならない時に必要になってくるわけです。
それともう一つは【魔を祓う】時です。
例えば、お相撲さんが取り組みの前に、塩を撒いて『しこ』を踏みます。
あれは、悪霊(生霊)を鎮める意味があるようです。
つまり【魔】を祓っているわけなのです。
これは余談ですが、我々が熱田神宮へ早朝お詣りに行く際には、ある場所で必ず『しこ』を踏みます。
そのため我々は熱田神宮の警備員(?)の方々に、【しこ軍団】と呼ばれているようです。
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