この話は以前、私があるお寺へ行った時に、日蓮宗の信者さん達と共に観音経をあげている時に起こった出来事です。
私たちが30分以上繰り返し観音経をあげている時の事です。
一人のお婆さんが突然何かに取り憑かれたかのように話を始めました。
「これは私の母の前世での事ですが、私の母はここにいる佐藤(日宗)さんのお寺へ熱心にお詣りしていた信者でした。
佐藤さんのお堂には観音様がお祀りしてありまして、佐藤さんは熱心にお経を唱えているお坊さんでした。
私の母はその佐藤さんに惚れてしまい、何とか振り向いてもらいたいと思いお堂に通っていたのですが、一向に気付いてもらえない事に腹を立て、佐藤さんが祀っていた観音様を持って行った斧で頭から真っ二つに割ってしまったのです。
だから私は母の代わりに佐藤さんに対していつの日か必ず観音様を奉納してお詫びをするつもりです・・・」と言ったのです。
私はあまりにも突然の事でしたので、目の前で起こった事がよく理解できませんでした。
この出来事から8年以上が経った時の事です。
私は、あるお寺のお坊さんから身の丈170cmもあろうかという十一面観音様を頂いたのです。
その事を考えると、あの時のお婆さんが言っていた話は満更デタラメではなかったのかなと思えます。
このように、神・仏を信仰(神仏などを心から敬って信じる事)していると、普通では有り得ない事が起こる事があるのです。