霊感体質



今日は私の体験談をお話してみたいと思います。


子供の頃の私は物凄い怖がり屋で、夜中に独りでトイレへ行く事さえ出来ないほどの超臆病者でした。


そんな私でしたから、私が生きている間は絶対に幽霊など見たくないと思っておりました。
それこそ、その事を神様に祈っていたくらいですから、相当の怖がりだったのです。

 

私の小学生時代はどうだったのかと言うと、いかにも霊能者になる素質充分と言うわけではありませんでした。
むしろ超常現象などには全く無縁だったと思います。


不思議な現象として挙げるとしたら『頭痛がする時には、必ず母方の伯母や叔父が来た』というぐらいでした。

 

私が初めて超常現象を体験したのは中学2年生の時です。母が倒れる半年前の夏の夜の事です。
亡くなった母方の祖母が白装束で現れ、大きな石の上に座り、じっと私の方を見つめていたのです。

その祖母は生前私をとても可愛がってくれたのですが、その時の祖母はとても恐ろしく感じ、私は隣に寝ていた母を起こしてしまう程でした。


その不思議な体験をしてから半年後、つまり母が意識を失う1週間前から、我が家の神棚の辺りから毎日お線香の香りが漂うようになったのです。
普通、仏壇からお線香の香りがするのなら納得できますが、神棚からお線香の香りがするわけですから尋常ではないわけです。

それが虫の知らせだったのでしょう・・・。
それから3ヶ月後に、母は帰らぬ人となってしまいました。

 

私がようやく霊感体質みたいなものを発揮し出したのは、私が自衛隊に入隊してから私が山形のある駐屯地に勤務していた時の事です。

夜、ベッドに寝ていると突然胸が苦しくなり、ろくに眠れなくなり、そのうちに歩く事さえままならない状態になってしまったのです。
(ちなみに、私は体力検定1級でした)


私は仙台地区病院へも通い様々な検査をして頂きましたが、医学的には異常なしと言われてしまう始末で、私の立場はどんどん悪くなっていってしまいました。つまり、精神的なものだろうという事で処理されてしまったからです。


次に異変が起きたのは、それから2年後の私が20歳になった頃でした。
私が宮城県のある駐屯地に勤務している時の事です。
私は生まれて初めて【金縛り】というものを体験したのです。


この【金縛り】については、私が福島の駐屯地に帰った後に先輩から知らされたのですが、
私が宮城県の駐屯地で寝ていたベッドは【いわく付きの場所】で、私の1年先輩も同じ場所に寝ている時に【金縛り】に遭っていたそうです。

 

その後の私はと言うと、医療の道を志し上京したのですが、それからが尚一層【霊】との関わりが深くなってしまいました。

私が仕事の帰りに南千住駅に向かって線路沿いを歩いていると、どうも後ろから誰かがついてくる気配を感じるのです。

何度振り返ってみても誰もいないのですが、再び歩き出すと、また後ろに人の気配を感じるのです。
私は訳の分からぬままに『気のせい』にしていたのですが、それから十年以上経ったある日の事、
ある文献から私が歩いていた場所のすぐ近くは、江戸時代にはとても有名な処刑場だった事が分かったのです。

 

それからというもの何故か私が仕事で向かう先は、お寺が多くなっていったのです。


そんなこんなで私は27歳の時に独立し、治療院を開業したのですが、
もうすぐ1年が経つという時に再び異変が起きたのでした。

またしても、眠れぬ日々が襲って来たのです。今度は私が寝ている時に誰かが私の首を絞めてくるわけです。

あまりの苦しさに『ガバッ! 』と布団から起きるのですが、私の周囲には誰もいません。
それからというもの、明るい時間帯に外を歩いているにも拘らず、まるで夕方に歩いているように薄暗く見えるのです。

それから喉にも違和感を覚えるようになったので病院へ行ってみましたが、
やはり以前のように診断は『異常なし!』ほとほと困ってしまって辿りついたのが、霊能者(後の私の師匠)の所だったのです。

これも後で分かった事なのですが、当時私が住んでいた場所から50メートルほど先には、千葉県でも有名な首塚・胴塚のある場所だったのです。

 

私はその時から毎週霊能者の元へ通い≪お祓い≫を受けるようになったのです。

それから三ヶ月が過ぎた頃だったでしょうか?
私は生まれて初めて【幽霊】をハッキリと目撃したのです。

その日は、ある大学教授の家へ行く日だったのですが、何故かその家の玄関前で吐き気が止まらなくなってしまったのです。

なんとか自分なりにお祓いをして、教授の家へ上がり治療を始めたのですが、
しばらくすると、なんと教授の背中から一寸法師のような女性の幽霊が浮かび出したのです。

最初は自分の目を疑いましたが、その【幽霊】は何度も現れ、どんどん大きくなって行きました。
それから【幽霊の女性】は、私にその女性が17日に29歳で亡くなっている事を知らせて来たのです。

結局その女性が誰だったのかは、翌日判明する事になりました。
教授の奥様から教えて頂いた話によると、11月17日に29歳で亡くなっていたのは、大学教授の奥様の姪だったのです。

 

それからは、まるで加速度がついたかのように、私は【霊の姿】を見る事が多くなって行きました。

通常このように度々霊に遭遇していると【取り憑かれる】状態になる事が多いのですが、
私の場合は、常に我が師匠に≪お祓い≫を受けておりましたので大事には至りませんでした。

お師匠様には本当に感謝です。


 

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