97.無欲こそ


初めのうちは、



「どうか私の願いが叶いますように。」



「どうか私に力を与えてください。」



というように自分の望みを叶えて貰いたいがために、

神様・仏様のところへお参りに行くことが多いものです。



しかし、もう少し心の行が進むと、お参りに対する姿勢が変化していくのです。



何かを与えてほしさにやる修行は、本当の修行にはならないと言うことに気づくからです。



神様、仏様は、修行者が無欲になって取り組んでいる姿勢を見て、

その修行者に必要なものを授けてくださるものです。




欲望が強すぎると、あれやこれやと頭で考えすぎるために、堂々巡りしてしまうことがあります。



無欲で事に臨んでいるのであれば、いろいろと頭で考えるはずがないのですからね。



無欲になって無心で、事にあたれるようになったときに、

良い結果が自然に生まれるものなのです。



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