91.手柄を人に譲るという生き方が徳を生む!
武家社会が到来して以来、以前にも増して我先に手柄を立てようとする者たちが増えてきました。
それは、手柄を立てれば立てるほどに、ご褒美を戴けたからです。
それゆえ、手柄欲しさに先走った行動に出る者や
殺した相手の首を洗い、お歯黒を塗り、いかにも高貴な人を倒したかのように
偽装する者たちまで現れたらしいのです…。
おそらく、このような者たちの遺伝子は、現代にも受け継がれているのでしょうが、
たとえ実力があったとしても、辛い生き方を強いられていることでしょうね。
なぜなら、徳がないからです。
自分さえ目立てばいいとか、自分さえ活躍できればいいというような生き方をしている人には、
必ず敵が増えていくからです。
一生懸命に努力していても認めてもらえないような人は、
この辺のことをよく考え直してみてください。
思い当たる節はありませんか?
手柄を人に譲る生き方をする人が、徳を生むのですからね。
徳を積む生き方をした先祖をもつ遺伝子たちは、今尚、脈々と凛々しく生きていると思いますよ。
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