私たちは約16年前から毎年のように函館市にある【碧血碑(へっけつひ)】へ慰霊に行っておりました。
この【碧血碑】というのは、鳥羽伏見の戦いからはじまった戊辰戦争の最後の戦いの舞台となった
『箱館戦争』で亡くなられた旧幕府脱走軍の方々が埋葬されている所です。
この『箱館戦争』で亡くなられた官軍の戦死者は靖国神社や護国神社に手厚く祀られましたが、
旧幕府脱走軍は【賊軍】の汚名を受けて弔う事も憚れるような有り様でした。
それを柳川熊吉や函館市内の日蓮宗の僧侶たち、
そして函館市民によって土方歳三や中島三郎助をはじめ旧幕府脱走軍約800人の霊を弔うために、
密かに埋葬され【碧血碑】が建立されたのです。
この【碧血】というのは『義に殉じて流した武士の血は、3年経つと碧に変る』
という中国の故事(荘子・外篇)によるものだそうです。
近年は毎年6月25日(千代ヶ岡の決戦の日で、千代ヶ岡陣屋の守将中島三郎助父子らが討死した旧暦の5月16日にあたる)に碑前祭が行われているようです。
私は以前にこの【中島三郎助父子最期の地】で、中島三郎助に関係する方々とお会いした事があります。
私たちは国を思い最後の最後まで戦い亡くなられた方々を忘れてはならないと思います。