101.慈悲の心


得することはやっても、損することはやらないのが普通の人間です。



だから、人間は次第に『徳』を失って、生きにくい人生を歩むことになるのです。



『徳』のない人の人生は本当に厳しい…。



『恩』を軽く考え、

この世で自分だけが生き残ることに心血を注ぐような生き方をする人間は最低です。



格好をつける気はサラサラありませんが、

私は人様の幸せを願って、我が身を捨ててやってきたつもりです。



しかし、親身になってやればやるほど利用されるだけで、

あとで辛い思いを味わうのは私なのです。



必要な時だけ重宝がられ、用事が済めば捨てられる…



まるで、新撰組のようです。



それほど、私には『徳』がないのでしょう。



私の前世の行いが、そうさせるのだと思います。



そんな私だからこそ、

今世では慈悲の心を大切にして生きていかなければならないと思っています。



『慈悲』というと難しく感じますが、

簡単に言うと相手の事を思いやることです。



何度、辛い思いをしても『慈悲の心』を大切にして行こうと思っています。



何かをする際には『無償でやること』が大事ですね。



「こうすれば、このように見返りがかえってくる…」みたいな考えで起こした行為は偽善です。



真心を込めてやるのは当たり前のこと。



見返りなど気にしないでするのが、無償でやるということです。



この行動が、前世のマイナスを埋めてくれるのです。



何事も、私心なく『無心』でやる事が大事ですね。



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