26.霊視にまつわる不思議体験

by:高島御前


26-6.高笑いの女性の霊




宗観先生のお宅で霊視を受けていたある日のこと、

霊視の真っ最中に突然、私の口から笑い声がもれました。

なんて失礼な事をしてしまったのかと、慌てて口を押えましたが笑いが止まりません。

まるで昔に流行した”笑い袋”のおもちゃでも体の中に入っているようでした。



そのうちに笑い声は異常な高笑いになり、

あざけるような叫ぶような笑い声で私は恐怖でガチガチになりました。

なだれの様に口から溢れ出るその高笑いは、

「ギャハハハーっ」、「ガハハハーっ」と笑い続け、

ひっきりなしの洪水のようで息継ぎができなくなり、苦しくなってくるのです。

日宗先生が「あなたは、どなた様ですか?心を込めてご供養いたします」と、

お声をかけると、高笑いは一層、激しくなっていきました。



終わると喉はカラカラで私はぐったりです。

この女性は気がふれていたそうで

日宗先生がいくらお尋ねしても、何も答えてはくれないそうです。

いつかの過去世での私の恋敵だったらしいとしか、分かりませんでした。



霊視の度に続くので、先生方のご迷惑になると感じ、

暫く相談所に伺うのは控えようかと思っていると日宗先生は

「Yさん、Yさんは我慢せずに笑いたいだけ思いっきり笑い声を出させてあげるのが、

この女性にとって供養になるのですよ。笑い声をこらえず、出し続けてあげましょう」と言ってくださいました。



日宗先生のそのお言葉に甘え、毎回毎回、笑い続けて半年くらい経った頃でしょうか。

段々と笑い方が「おほほほほ・・・」と可愛く楽しげなものに変わっていきました。

もう怒りながらの高笑いではありません。

けれど全く離れてくれる様子はないし、私は半ば諦め、半ばやけ気味で、

「この女の人が私の体の中が楽しいならそれでいい。もう一生一緒に生きていくしかないのならそれも仕方がない」と、

思い始めた頃でした。



ある日の霊視で、友人のDさんが隣室で気功を受けていました。

私の霊視とバッチリ時間帯が合ってしまったのです。

私は心の中で「今日はなるべく笑わないでいて欲しい。

私ではないけれど私の口から笑い声が出ているのだから恥ずかしくてたまらない」と、思っていました。



けれどやはりすぐに、「オホホホっ」と笑い出してしまいました。

テレビのオカルト番組とは違い、私は全くトランス状態になどなった事はなく、

意識は、はっきりしているので隣室に友人が居ると思うと、恥ずかしくて、顔は真っ赤だったと思います。



後日その友人にどう思ったか尋ねると

「あれはYさんとは全くの別人ってすぐ分かった。あの笑い方はYさんじゃない。

でも女らしくて嬉しそうな楽しそうな笑い方でいいね、来世は幸せになってくださいね。」と言われ、

答えようがなくて苦笑いです。



その次の霊視では、その女性はいつものように笑いかけて、

ためらってそして笑うのをやめてしまったのです。



その後はその笑う女性は全く出てこなくなりました。



ご自身の進むべき道へ進んでいかれたのでしょうから嬉しいです。

霊視の度に恥ずかしさをこらえてきた甲斐があるというものです。

ずっと一緒に笑ってきたので時々、懐かしくさえなるのです。

日宗先生、スタッフの皆さま、何ヶ月も騒がしくて申し訳ありませんでした。



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