26.霊視にまつわる不思議体験
by:高島御前
26-3.犬達の霊
ある晩、久し振りの金縛りを解き、上半身を起こすと
足元の布団の上に誰かが四つん這いで伏せているように見えました。
あまり気にとめず、そのまま立ち上がりトイレへ行き、
下着をおろすと、なんとありえない程の生臭い悪臭がっ!!
それは私の下半身から立ちのぼってきています。
腐った獣肉というか、くさやの干物が更に腐ったというか、
そんなひどい悪臭が自分の体から発生しているので、めまいがしました。
今度こそ何かの病気だと思いました。
その日は誰にも近寄らず、消臭スプレーをふりまき、やり過ごしたのですが、
明日は日宗先生方と友人と私とで鎌倉の予定だったので頭を抱えてしまいました。
「このまま悪臭を放ったままではとても行かれない。でも行きたい、どうしよう、でもお断りしなければ」と、
オロオロしているうちに当日の朝になってしまいました。
朝、目が覚めると何とすっかり臭いは消えていました。
何だかさっぱり訳は分からないままですが、
とにかくこれでご一緒できると、K駅前で先生方と合流しました。
日宗先生は開口一番、
「Yさん、あなた経由で何匹かの犬達の霊が今朝、早くから私のところへ来ましてね、
慌ててお祓い(ご供養)をしてから来たんですよ。凄い匂いだったし、あ〜、びっくりしましたよ〜」と。
それを聞き固まる私・・・。
日宗先生のところへ移動したので、私の体からの臭いは消えたのでした。
犬達の霊は今日、私が日宗先生方とご一緒する事をちゃんと分かっていたのです。
その犬達は私が以前に住んでいた家の庭に埋められた数匹の犬達でした。
あまり世話をしてもらえず脱水症状やら病気から亡くなった犬達で
中にはまだ息があったのに死んでいると思われ、埋められた犬もいたようでした。
私は深く溜息をつきました。
私は動物が大好きなのに、それなのに何故私に祟るのか?
全く納得がいかなかったのですが、哀れな犬達と、犬達が埋められた土地に対して心を込めてご供養を始めました。
そういえば、人間の四つん這いに見えたシルエットは並んですわっていた犬達でした。
日宗先生によると犬達は私を恨んで私のところへ来たのではなく、供養して欲しくて、
10年程その土地に住んでいた縁を頼って私のところへやって来たということでした。
それ以来、狂暴な噛みつき犬だった我が家の犬が、すっかり穏やかな犬に変身してくれました。
苦しんで死んでいった犬達が埋められていた土地に、
私の家で飼っている犬は暮らしていたので影響を大きく受けていたようです。
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