41.疫病には蘇民将来の御札
今、世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルス。
その疫病を退散させるために、日本では『アマビエ』が持て囃されていますが、
神話の中で最も有名なのは伊勢神宮の土地に伝わるスサノオの【蘇民将来の御札】です。
伊勢(天孫族)に関する神話は公になりやすいですが、
どうも出雲(スサノオ)の神話となると広まり難いので、皆さんはご存じないかもしれません。
なぜなら、記紀神話に書かれている《国譲り神話》は、本来クリーンなものではなく、
血塗られたものだったがために、出雲に関するモノは殆どが封印されてしまったからなのでしょう。
これは大昔の神話ですが、スサノオがみすぼらしい姿で、一夜の宿を借りようと村の家々を巡っている時の事です。
その村の人々は、みすぼらしい姿のスサノオを追い払うように接します。
その中で、唯一ある一軒の者だけが「こんな汚ない家で良ければどうぞ!」と、スサノオを宿泊させるのです。
翌朝、スサノオは泊めてくださった家主に
「この【蘇民将来の御札】を玄関に張っておけば、あなたの家は守られます。」
と言って去っていきました。
すると、まもなくその村に疫病が流行り、この【蘇民将来の御札】を張った家以外の人々は皆『疫病』により亡くなってしまった
・・・という神話があるのです。
このように、大昔から疫病に効果があったのは『アマビエ』ではなく【蘇民将来の御札】だったのです。
分かって頂けたでしょうか?
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