6.私の痛恨の失敗談


これから話す内容は、私の【痛恨の失敗談】です。

それはまだ私が師匠(十条の先生)の元に通い出して2年半が過ぎたばかりの頃でした。
それまでの私は師匠からご指導があると1週間以内に実行し、またすぐに師匠の元へ行くという事を繰り返しておりました。

その間、私は師匠の指示に従わなかった事は一度もありませんでした。

それがある時の事、私は師匠から「ある家の【神棚への魂入れ】をするから一緒にいらっしゃい」と言われていたのですが、私はその言葉に素直に従う事が出来ませんでした。

その理由は、あの当時私はAさんという相談者から深刻な問題を告げられていたからです。
Aさん家のお嫁さんは29歳という若さで癌に侵されていて、深刻な状態に陥っていました。
私はAさんから「何とか助けてほしい・・・」と懇願されていたのです。

私自身は『これは手遅れだ・・・』と感じておりましたが、何とか力になりたかったのです。
私は【神棚への魂入れ】と【29歳の命の重み】を考えた時、私は「魂入れなどはいつでも出来るが、今何かをしなければ29歳の主婦は確実に死んでしまう。」という想いから、私は後者を選んでしまったのです。

その結果、私は師匠から6年半もの間、干される事になりました。
それまで毎晩のように師匠から頂いていた電話も二度と来なくなってしまったのです。

結局は、あの【神棚への魂入れ】の日から3ヶ月後に、私はあれ程「助けてください!」と言っていたAさんから、私は自分の耳を疑うような言葉を耳にする事になりました。

「あんなに治療費が掛かるのなら、早く死んでもらいたい!」

私の心は凍り付きました。私はその時初めて師匠が仰った言葉の意味を知ったのです。
つまり、師匠は初めからこのAさんがこのような非情な言葉を発する事を見通していたので「神棚への魂入れにいらっしゃい!」と誘って下さっていたのでした。

当時の私にはそこまで見抜けなかったのです。本当に愚かでした。
私は師匠の言葉に従えなかったのですから、干されて当然だったわけです。
私にとって大切な師匠との時間を失ってしまった事は取り返しのつかない【痛恨の失敗】でした。


修行というのは、師匠のそばにいる事に意味があります。
そばにいるだけで修行になっているからです。

私の場合は「あと5年で大したものになるよ!」と言われていたにも拘らず、私が師匠の指示に従わなかったばかりに、大成するには3倍先の15年後に変わってしまいました。

このように【運命】というのは一つの失敗で大きく変わるのです。
私にとって毎週師匠の下で修行させてもらえた筈のものが、年に数回になってしまった事は、とても痛手になりました。

私は師匠に「あなたは、私の話を信じられないのでしょう!そういう人は、ここに来る必要はない!」と言われ続け、それでも6年半耐えられたのは春木屋別館さんご夫妻の応援と相談者の方々の後押しがあったからこそです。


様々な誤解が解けて、以前のような『婆ちゃんと孫』のような師弟関係に戻れたのは、師匠が亡くなる2ヶ月前の事でした。

本当にギリギリの所で来世に繋がったという感じです。
是非、相談者の皆さんには私と同じような失敗をしないで欲しいと願っています。



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