48.私の人生に【アレ】があったからこそ・・・
私は1歳の時、福島市の飯坂町から【健康優良児】として表彰されました。
それから約13年が経とうとしたある時、私は【アレ】を体験したのです。
私の人生は【アレ】が起こるまで、私の人生はバラ色でした。
もし、私が今の人生のキッカケとなる【アレ】を体験していなかったら、私はとても傲慢な人間として成長を続けていた事でしょう。
その【アレ】とは・・・、
私は子供の頃から物凄い臆病で、夜中に一人でトイレへ行く事など絶対に無理な子供でした。
そんな私が13歳の夏に、母方の亡くなった祖母の白装束の姿を見たのです。
これが生まれて初めての私の恐怖体験でした。
いつも優しかった祖母が怖い顔をして大きな岩の上に杖を持って座っていました。
しかも私の方をじっと見つめ微動だにしないのです。
私は恐ろしくなり隣で寝ていた母を起こし説明しました。
それから約半年後の12月13日、母はこの世での意識を失い、そして更に約3ヶ月後の3月7日に息を引き取ったのです。
私の人生は、あの【アレ】から転落し始めました。
高校受験に失敗し、大学もスポーツ推薦で決まっていたにも拘らず、父の病で大学を断念せざるを得なくなり、自衛隊へ・・・。
それからの私はずっと闇の中でした。
しかし、あの【アレ】が起こったからこそ、私は様々な屈辱を受け、歪みながらも少しずつ鍛えられ『今の私』になって来れたのです。
若い時の屈辱は受けるべきだと思います。
そうしてこそ人間は逞しく成長できるのですから!