337.肩書
【肩書】とは、地位・身分などをいうが、大昔「俺は東京六大学の◯◯大学を卒業しているんだ!」と言って自慢し、
お酒を飲むと他人に絡んでは殴るという事をしていた人がいました。
この人は【肩書】にしがみ付いて生きるしかなかったのだろう・・・と思います。
【肩書】を頼りに生きるような人は、《本物》とは言えません。
また、何かをするために【肩書】を必要とするような人も《本物》ではありません。
僧侶の資格を取得しても、【欲まみれ】の生き方をするような者は《下賤の者》と言わざるを得ません。
禅語に『百尺竿頭一歩を進む』という言葉があります。
《本物》というのは、いつまでも居心地の良い頂上に留まっているのではなく、
もう一度『泥んこの社会』に戻り更に修行に励む人の事を言います。
紫野大徳寺開山の大燈国師は、悟りを開いてから20年間も五条橋の下で乞食の群れに身を投じたそうです。
まさに『百尺竿頭一歩を進む』です。
このような人こそ《本物》なのです。
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