262.形見分け
私は今年の1月から僅かだが【畑】をやってみた。
農業1年生だから上手にはいかないが、それでもそれなりに作物は育つ。
当然の事ながら自分一人では食べきれないので、近所の皆さんにお分けする。
そんな皆さんの中に『武田美代子』さんがいた。
元々は神奈川に住んでいた方のようなので、語り口はまるで【江戸っ子】のようなチャキチャキなのだ。
私がその『武田』さんに野菜を持っていくと
「ありがとね!私は一人だから、少しでいいわよ!」
という感じで、話をしていると気持ちがスーッとするような人だった。
そんな『武田』さんが突然9月辺りから体調を崩され、10月7日に関東の病院で亡くなられた。
私の場合、なぜか亡くなられた方の《祥月命日》と大切な人の《誕生日》が重なるのだ。
おそらく『忘れてはならないよ!』という事なのだろう。
『武田』さんの死は、あっという間の事だったので、私の心が付いていけないという感じだ。
昨日はその『武田』さんの事が頭の中をよぎり、『武田』さんの事を偲びたくなって、生まれて初めて【形見分け】を頂いた。
そのせいか昨夜は『武田』さんが、我が家に来ているような感じがした。
ディズニー映画の【リメンバー・ミー】でも言っていたが、亡くなられた方々は《忘れられる事》が一番辛い事なのだ。
だから私たちは『恩人』や『知人』を忘れないように【祥月命日供養】や【月命日供養】をすべきなのです。
今夜は『武田美代子』さんを偲んで、【形見分け】で頂いてきたワイングラスで献杯しようと思う。
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