先日、ある所で人形を見て欲しいという依頼を受けました。
早速、私はその問題の人形を見てみると、噂通りに念が深い(思いが深い)ものを感じました。
しばらく、その人形を霊視している時の事です。
その人形が「帰りたい・・・」と一言、私に語りかけて来たのです。
どういう事だろうと思い、その人形に尋ねてみると、お婆さんが現れ私にこう話し始めました。
「私はこの人形を大切にしていた女の子の祖母にあたるものです。
可愛い孫のそばにいたいと思っているうちに、孫が大切にしていた人形の中に、私の魂(霊魂)が入ってしまったのです。
孫が可愛がってくれているうちは、孫のそばに居られて幸せだったのですが、
孫の成長に伴って、この人形が必要でなくなってしまったために、ココに送られて来てしまったのです。
このままだと二度と可愛い孫に会う事が出来ません。だから、孫の所に帰りたいのです。」と・・・。
私はすぐに人形からお婆さんの魂(霊魂)抜きを試みました。
するとどうでしょう?
あれほど哀しい暗い顔をしていた人形の顔が、嘘のように穏やかになったのです。
それを感じたのは、私だけではありませんでした。
私に依頼して来た方も「あの人形が、とても綺麗になったように見えるのですが、布巾か何かでお拭きになったのですか?」と尋ねて来ました。
それぐらいに人形の表情が変わったのです。
人間の体の中には魂(霊魂)が入っているわけですが、その人間が死ぬと体の中から魂(霊魂)が抜け出し、
次の世界へと進み新しい体に入り込み生まれ変わります。
しかし、ひとたび人形の中に魂(霊魂)が入り込んでしまうと、
人形は死にませんから誰かが魂(霊魂)抜きをしてくれないかぎり、その人形から出られなくなるようです。
そのために、人形にまつわる不思議な出来事が、あちこちで報告されているのでしょう。
今回は【念の深い人形の魂抜きの必要性】を学ぶ事が出来て、とても勉強になりました。