日本人へ


【不動心】とは、常に考え方が定まっていて何が起きても手段を変えないという心を言うのではありません。

 

本当の【不動心】というのは、手が必要な時には手を用い、足が必要な時には足を用いるというように、必要な時に必要なものをこだわりなく使おうとする柔軟な姿勢で対処しようとする心の事を言うのだ。

私もこのような人間になりたいと思う。

 

日本人には【熱しやすく冷めやすい】気質がある。

 

そして【風見鶏】のように、右から風が吹いてくれば右を向き、左から風が吹いてくれば左を向くのだ。


全くもって情けない民族だ。日本人はいつから【心の芯】を持たない民族に成り下がってしまったのだろうか?




これからの日本人は、大事な事を有耶無耶にする事なく「ならぬものはならぬ!」と、ハッキリ言える強さを持つべきだ。

そして、日本人として恥ずかしくない生き方をして頂きたいと思う。

【骨太の人間、骨太の生き方】

今の日本人には、これが欠けているように思います。

今は『細身で長身の格好がいい人間』が持て囃されているようだが、大事なのはハートなのです。

大地にしっかりと足をつけた精神を持つ日本人が増えて欲しいものです。


今の日本人には想像もつかないでしょうが、大昔から日本人は世界でも類をみない程の多信仰で八百万の神様を崇めていました。

つまり、日本人は森羅万象に対して感謝して生きて来たのです。

そしてまた、仏様や亡くなられた人々に対してお香(お線香)を供えて来ました。

これは「良い香りを嗅いで頂こう・・・」という想いからして来た事だったと思います。

しかし、現代はそのお香やお線香の香りに対して嫌悪感を抱く人々が増えて来ているようです。

それはまるで、お線香を炊く事が悪い事のようにです。

【感謝】や【鎮魂の想い】を理解出来ない日本人が増えて来ている事に憤りを感じます。

 

明治維新前までの日本人には大らかな宗教観があり、独自の個性を持っておりました。

何に対しても礼節を重んじ、分相応に行動し、謙虚な心を持っていたのです。


私は今こそ「日本人の心をとり戻せ!」と大声で叫びたい。



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