我が師匠である十条の先生に出会ったのは、平成2年の事です。
その時、師匠は「佐藤(日宗)さん、過去の事は後悔しても始まらないのですよ。
大切な事は、今から何をしていくかですからね。」と仰いました。
これを聞いた時、私の心はとても楽になったものです。
それ以来、私は2年半の間、毎週1回、多い時で2回、師匠の所へ通い続けました。
そして、ようやく「佐藤(日宗)さん、キレイになったよ~」と言われたのです。
しかし、私にとってそれからが【本当の『行』】の始まりでした。
つまり、私には【目に見えない存在】を感じ取るための『体の行』と『心の行』が待っていたのです。
私の相談所には「私は霊感が強いのです!」と自己申告する方が沢山いらっしゃいましたが、
実際にお会いしてみると「???」という方が殆どでした。
私が「この人は霊感が強い!」と感じたのは、私の相談所に毎週1回以上通い続けて来た方と、
もう20年以上も一緒に『行』をやって来た人とアシスタントをしてくれていた方ぐらいでした。
この広い世の中ですから【霊能力を持っている人】は、数限りなくいると思います。
しかし、本当に霊能力を開花させている人は、極僅かだと思います。
何事も才能があるだけでは駄目なのです。
つまり、才能を伸ばしてくれる指導者に巡りあう事と、
その才能を磨く努力をしない者は【本物の霊能者】にはなれません。
例えば、オリンピックで金メダルを取ったマラソンの高橋尚子選手のように、
小出監督という素晴らしい指導者のもとで、高橋選手に合う練習をしなければ成功を収める事は出来なかったでしょう。
【良い指導者に巡りあえるか否か】が、人生においては本当に重要な事なのです。