最近、霊視をしていると父性を求めている人が多くなって来たなと思う事があります。
先日も若い父親と話しをしていた時に、その事を感じました。
近頃の親は子供の幸せを想うあまりに、先回りをして子供に【ありがた迷惑レール】を敷こうとする者がおります。
そうかと思えば、世間体を気にするあまりに子供の夢や希望を奪ってしまう親もおります。
そして、親が考えたレールを子供に歩かせようとするわけです。
親が思う幸せが本当に子供の幸せになるとは限りません。
良かれと思ってした事が、かえって子供の夢を摘んでしまう事だってあるのです。
たとえ、親からいただいた遺伝子であっても子供の魂は別ものです。
子供には子供の考える幸せというものがあります。
親は子供が幸せになれるようにと、子供を想えばこその愛情を示しますが、これは間違った愛情です。
もし、そのレールを歩いてゆくような子供が育てば、それはまるで親が駄目人間を作っているようなものです。
今の親たちは大事な事を忘れています。
【可愛い子には旅をさせよ!】でいいのです。
自分で苦しみながら辛い思いをして生きてこそ、親の有り難さというものを実感する事が出来るからです。
親は子供たちにそういう事を学ぶチャンスを与えるべきです。
今の時代は『父親の役割』と『母親の役割』というものがある筈なのに、
二人一緒になって優しかったり、あるいは二人とも厳し過ぎたり、これじゃ子供が両親に責められた時などは逃げ場を失ってしまいます。
そうすると、発散の場を外に求めるようになってしまうのです。
苦しんで悩んでいる時に、頼りにならない親など必要としなくなるわけです。
本当なら苦悩している時こそ厳しく叱咤激励する『父親』と、やさしく受け止めてくれる『母親』が必要なのです。
近年は家庭の中に、父親の役割をする人がいなくなって来た事が【家庭崩壊の原因】の一つになっていると思います。
今の子供たちは、厳しくも深い愛情を持った父親を必要としているのです。
世のお父さん方、ふんどしを締め直して【威厳のある】父親になってください。
子供たちはそういう父親を待っているのですから・・・。