湯 西 川
平家一族中の肥後の守 平貞能公は、小松殿の妹君・妙雲尼を助け、
資盛、忠房の忘れがたみを擁し、宇都宮の藤原朝綱を頼り下野の地へと落ちのびました。
しかし、源氏の平家追討の目は厳しくなる一方で、
一族は川治の最高峰、鶏頂山に身を隠し敵を避けました。
川治の地で安らぎの生活をしていた平家一族の婦人が男の子を出産。
祥事と喜び、五月の節句に鯉のぼりを立てたところ平家追討使の目に止まる所となり、
この地を捨て貞能公は塩原へ忠房公の忘れがたみ一族達は湯西川へとさらに分け入ったのです。
彼ら一族は湯西川に定住し、温泉を開きこの地に骨を埋め神として祀られました。
この神の祠が湯西川の高房神社であり、一族の霊を供養する墳丘が川俣や湯西川の地の
平家の塚であるといいます。
下社・高房神社
ご祭神は、武推随命と国律主命。
諏訪大明神(建御名方神八坂刀売神)
が合祀してある。
上社・高房神社
平家塚
自分達が平家であることを隠すために
鎧・兜など身の回りのものを
埋めたと伝えられています。
平家の里
平家落人の生きざまや生活様式を
後世に伝えるため造られた施設。
茅葺きの家が点在し、展示館「床しどころ」 では
平清盛像や平敦盛が一の谷に出陣する雄姿像、
平家の系図、武具などが紹介されていて、
平家落ち人の生活の知恵が忍ばれます。
清盛が入道になった姿像
また、平家の里の敷地の奥には
日本唯一の赤間神宮の分祠もありあす。
慈光寺
集落を見渡す高台に位置する慈光寺は、
平家落人の菩提寺と伝わり、
子宝を授かろうと落人たちが
参拝しに来たとの逸話も残っています。
湯西川へのアクセス
☆東武電車、会津鬼怒川線で
浅草(スペーシア+会津鬼怒川線143分)→湯西川温泉駅(バス30分)→湯西川温泉
☆JRで
上野(新特急83分)→宇都宮(日光線40分)→今市(バス110分)→湯西川温泉
☆マイカーで
浦和I.C(東北自動車道60分)→宇都宮I.C(日光宇都宮道路20分)→今井I.C(20分)→鬼怒川温泉(50分)→湯西川温泉
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