17.憑依離脱体験

by:日宗・妙蓮・妙心


午後3時、いつものように霊視が始まりました。

今回、霊視を受けるのは妙蓮さんです。



妙蓮さんはお参りが始まって10分位過ぎた頃から、足の方から除々に上の方へと、

体がとても冷たくなっていくのを感じたそうです。



暫くすると、日宗先生が

「血縁関係の方で、57歳で亡くなっている女の方が出てきます。

着物を着て若い姿で出てきますが、何方か思い当たる方はいますか?」

と尋ねられましたが妙蓮さんはすぐに思い当たる方がいなかったようなので、

日宗先生が

「今度、墓石を見て下さい。そうすると何歳で亡くなったか書いてあることがありますからね。」

と仰って、57歳で亡くなられた方のことを供養するため観音経をあげていました。



この時、妙蓮さんはすごく広い奇麗な青い海の景色が3回ぐらい出ては消えていたのを見たそうです。



そして観音経を皆であげさせていただいている最中、妙蓮さんが首を回し始めたので私は

『肩が凝っているのかな?』と初めのうちは思っていました。

が、同じ方(左回り)に何度も回し、そして段々とその円が大きくなり始め、

座ったままで体まで回り始めたので『これはおかしい!』と思いました。



日宗先生に後で教えていただいたのですが、

これは憑依していた霊(魂)が抜けていく時に円を描くように体を動かすそうです。



57歳で亡くなった妙蓮さんの母方のおばあちゃんが妙蓮さんから抜けていったようです。



この方は畑仕事をしていてそのまま亡くなったそうです。



そして妙蓮さんからおばあちゃんが抜けていった後、

押し出されるように妙蓮さんの中に入っていたお母さんが今度は出てきたそうです。



そして益々、円を描くのが大きくなり

今にも倒れそうになったのが分かりましたので、私は妙蓮さんの体を支えに行きました。



この時のことを、妙蓮さんは

「後ろに倒れると日宗先生は手一つで私を支えているので

(霊視の際、相談者の方の背中を片手で半紙を当てながらお参りをしています)

後ろに倒れないように、前の方に倒れようと思っていたけれど、

体が石のようになって、とても前の方に倒れることも、座っていることもできなかった。

とにかくなすがまま、その後はどうなったのか?何を話したのか?覚えていません。

ただ、自分と別の世界があったような気がしました。

そして直径20センチ位の丸い魂のようなもので、

すごく綺麗なもの(透明のような白いような色)がひとつ空の方にあって、

あとは小さなものが散らばっていました(これは色は分かりません)」

と仰っていました。



左の方に倒れそうになった妙蓮さんを支えながら

除々に皆で妙蓮さんを横に寝かすようにしました。



横になっても体の揺れは直らず半紙で日宗先生が背中を、

妙聴さんが頭を、私が腰のあたりを当てながら皆で御経をあげ続けました。



すると今度は両手を回し始めました。私が見ている感じでは、泳いでいるように見えました。



あまり大きく動かすので今度は妙蓮さんの回している手を押さえていましたが、その手はとても力強く冷たかったですね。



後になってお聞きしたところ

妙蓮さんは手を動かしたことはなんとなく分かっていて夢の中のようだったそうです。



その時の事を振り返ると、

「その時は涙が出ました。すごく悔しい気持ちと、悲しい気持ちだった。

自分の中にもう一人の人がいて、

片方では【さよなら】と言いたい自分と言えない自分がいました。

そして自分ではない人が【ありがとう・・・ありがとね・・・】と一生懸命に何度も何度も言った後、その方が消えていってしまいました。

その方が消えた後、涙が出てきて嗚咽を止めることができませんでした。」



その方との別れが妙蓮さんには、とても悔しかったそうです。



妙蓮さんが横になっている時は、妙蓮さんのお母さんが出て来ていたのですが、

妙蓮さんはこの時、お母さんだと分からなかったようです。



そして「これで終わりだな〜ぁ。(自分もここで死ぬんだな)」と思ったそうです。



そして私たちは御経をあげ続けました。



妙蓮さんには私たちの御経の声は遠くの方で聞こえていたそうです。



お母さんに憑依されていた妙蓮さんが横になり、泣きながら手を振り

【ありがとう・・・ありがとね・・・】と言い終わった後、日宗先生は

「七面様、どうぞ妙蓮さんについている方を次の世へと連れて行って下さい。」

と七面大明神様にお願いをして、御経の[如來壽量品第16]を、皆であげさせていただきました。



そして日宗先生は、消えて行った方と一緒に次の世へ妙蓮さんが行っては困るので

意識を目覚めさせる(覚醒させる)ためにパンパンと大きな柏手を2回打ちました。



その後、妙蓮さんの体は大きな揺れが治まり少しずつ意識が戻ってきたようです。



妙蓮さんは

「なんとも言えないだるさと恥ずかしさで、困ったことになった。」

とその時のことを振り返りますが、

普通では体験することができない貴重な体験ですし、

今日起きたことを書くことによっておばあちゃんやお母さんの良い供養になると思います。



おばあちゃんが一人で畑の中で亡くなられた寂しさや

お母さんがどれだけ妙蓮さんのことを想っていたかなどは想像がつきます。



日宗先生と妙蓮さんが出逢ったことによって、

『神様・仏様の道を間違いなく歩いて行く指導者に妙蓮さんが巡り会えた』

とお母さんも安堵して次の世へと導かれたのではないでしょうか?



妙蓮さんの意識が戻って妙蓮さんからお話を伺っているうちに

「あれは、母だと思います。」

と確信するように仰っていました。



日宗先生は

「大昔は、亡くなった方の魂は山や海に帰ると言っていましたので、

妙蓮さんが教えられてきた記憶がその映像を見せたのかもしれないですね。

【ありがとう、ありがとう】と言っている言葉を聞いて感動しました。

我々の祈りが伝わったのを実感しました。」

と言葉を結びました。



妙蓮さんもこの体験を活かして、

日宗先生のご指導のもと、教えをもっともっと吸収して益々活躍されますように・・・。



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