生まれ変わり・・・動物編


私が母を失ったのは、私が14歳の時で1977年3月7日の事でした。


私は母を失った寂しさから、その年の6月に子犬を飼う事にしました。


私としては出来れば毛がフサフサしたオスの犬がいいな!と考えていましたら、まさに望み通りの犬が我が家にやって参りました。


その犬はすぐに近所の子供たちの人気者になり、『プクプク』というあだ名をつけられました。



しかし、実際の名前はと言うと、父が命名したせいもあり、実にクラシックな名前の『次郎丸』に決まってしまいました。(苦笑)


この次郎丸は水遊びが大好きで、川を見つけると、すぐに飛び込んでしまい、散歩の帰りはいつもビショビショになって帰って来るのが常でした。


しかし、あれほど水遊びが大好きな次郎丸なのに、なぜかお風呂に入るのが大嫌いだったのです。



この次郎丸にはもう一つの特徴があり、それは『喜びの舞』をする事でした。その『喜びの舞』とは、


次郎丸が嬉しいと感じた時に、耳を後ろにむけて右へ走ったり左へ走ったりを繰り返すのでした。



 その次郎丸が亡くなったのは、私が岐阜県へ僧侶の修行(正眼短大)に行く直前の1994年3月5日の事です。17歳でした。


私はその2年後の1996年に生まれて初めてパソコンを買い、プリンターには次郎丸』という名前を付けました。


するとその夜の事です。私が布団に入って間もなく、私の頭のそばで犬の匂いが漂って来たのでした。



私にはその匂いが『次郎丸』のものだとすぐに分かりました。私にとってあの時の感動は今でも忘れられません。


それから数日後の事です。私が仕事である家を訪ねた時に妙になついてくる犬に出逢いました。


それが『一号セーラ』だったのです。


  その家の人が言うには、このセーラという犬は、なかなか人になつかない犬で「こういう事をするのは珍しい!」と言っておりました。


私はこのなついてくるセーラが愛しく思えてなりませんでした。


すると、その家のセーラの飼い主が私に「セーラをもらってくれませんか!」と言い出したのです。

しかし、残念ながらその当時のわが家は【ペット可】の所ではありませんでしたので、セーラを頂くわけには行きませんでした。



そして私の次に白羽の矢が立ったのが、小林さん(妙光さん)の所だったのです。これが『小林セーラ』の誕生秘話です。


小林妙光さんの家に一号セーラが来て間もなくセーラの血統証明書が送られて来たのですが、私はその血統書を見て驚いてしまいました。


なんとセーラの誕生日が1995年9月2日、私の誕生日(9月2日)と同じだったのです。


それだけではありません。


セーラはもともと『佐藤さん』というブリーダーさんから頂いて来た犬である事が分かったのです。


更に、私が毎週小林妙光さんの家へ行くようになったある日の事、セーラが次郎丸と同じように『喜びの舞』をして私を迎えてくれたのでした。


私はその時もしかしたらセーラは次郎丸の生まれ変わりではと感じ、

それからというもの私はセーラの行動を観察するようになり、見れば見るほど次郎丸とセーラが似ている事に気づきました。



どうやら次郎丸は、セーラとなって生まれ変わって来ていたようです。

このように動物にも生まれ変わりがあるのです。だから可愛がっていた動物が亡くなったとしても、

その動物の事を大事に思っていれば、必ず自分の手元に生まれ変わって戻って参りますので、

是非その日を楽しみに待っていてください。





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